文庫本を読みたくなるとき


昔ながらの喫茶店。

ホットサンドを頼んだら、サンドイッチ用のパンをトースターで焼いてくれました。
中身の卵サラダも、ゆで卵をほぐすところから……

奥の席には、鉄分多めのおじさまたちが集まって
山手線の車両の話で盛り上がっていました。
連結部に詳しい人が事細かに説明しては、質問攻めに合っていて。

その、楽しそうな様子を背中に感じて
初老のマスターが、わたしのサンドイッチを
丁寧に丁寧に作ってくれてるのを眺めていたら、
なんだかものすごく、幸せな気分になりました。



今どき風の見方で言ったら、ぜんぜん効率的ではないのだけどね。
でも、この待ってる間の、特に何もすることなく
ただその場でのんびりしてることが許容されてる。
この感じが、喫茶店だよなあって。

ひとつだけちょっと残念だったのは、文庫本を持っていなかったこと。笑
スマホのアプリには、読みさしの本が引っかかっているんだけど
こういう場で開くなら、やっぱり文庫本が相応しい。
薄くて少ししっとりした書籍用紙を、さらりさらりと捲りながら読んでいくのが。


そうそう。

これはね、文章を書こうというとき、
よくよく理解をしておく必要のあることなのですが。

「読む」というのは、とても個人的な行為なのです。

夜、寝る前に袖を通すパジャマの着心地が、
とても個人的な体験であるのと同じように。

話者と聞き手が共同の体験をしていく対話のコミュニケーションとは大きく違う点なので、注意していただけたらと思います。


ハートアクセス ライティング

伝えたい思いが溢れすぎて、文章が苦手になっている ヒーラー、セラピスト、コーチのためのブログ文章コーチング。 のべ5000本の原稿に触れ、130万人にメッセージを届けてきたプロの編集者・ライターが、 文章の苦手意識を取り除きながら、あなた本来の魅力を引き出します。 そんな二人三脚サポートで、"大好きなお客様にだけ"ピンポイントで、あなたの思いを伝えませんか?